薬指のブログ

日々おこる出来事や想いを綴ります

子のない伯母の相続の話

先週、伯母(98歳)が亡くなったことを記事にしました。母には、亡くなったことはまだ知らせていません。

kusuriyubino.hatenablog.com

 

あのあと、3番目のS伯母に連絡をとりました。お悔やみを言い、葬儀に行けなかったことを詫び、T伯母の世話を最期まで引き受けてくれたお礼を言うためでした。

 

三女のS伯母は89歳と高齢ですが、まだしっかりしています。T伯母の遺産相続の話になりました。

T伯母は預金を保険で残しており、その受取人が母たち3人の女兄弟となっていました。
・保険金の数百万の中から、葬儀費用を支払う。
・その残りを3人でわける。
これは既に聞いていました。

 

私はその他2点気になることがありました。
一つ目はお墓のことです。

T伯母は、夫である伯父の墓には入れないと聞いていました。詳しい事情は分かりませんが、母がいつも嘆いてました。伯母は柔らかな優しい人で、伯父も面白い人で仲良し夫婦だと思ってたんですが、どうしてそうなったんでしょう…
墓については、S伯母のつながりのあるお寺に、納骨ができるということでした。保険金の中からその費用も払うとの話でした。

 

二つ目は、介護のキーパーソンだったN姉のことです。

老人ホームや病院とのやり取りはN姉がやり、実質的な介護者はN姉でした。大変だったと思うし感謝しかありません。保険金の残りをN姉にも分けた方がいいと思います。なんなら大半はN姉とS伯母の二人で分けたらいいのにとも思いますね。うちの母はいつも、あちこちと動いてくれるN姉のことを、助かる、よくやってくれると口にしていました。もしも母が伯母の死を知ったら、同じことを言うと思うので伝えました。

S伯母によると、N姉は「お金はいらない」といつも答えるそうです。S伯母は、

「N姉へのお金のことは、私の一存で決めることにする、N姉には何かしないとね」

私「はい、任せます!」

89歳ですよ、「S伯母!スゴっ!」しっかりしてる人です。
N姉へのお金に関しては、S伯母に一任しようと思いました。

預金を保険金で残すのは、残したい人に残せます。受け取る際の手続きも割と容易です。

ちなみに、もしも数百万の預け先が銀行だったら、かなり大変な作業になってました。

銀行口座は死亡後に凍結され、預金をおろすには相続人全員の印鑑証明、戸籍謄本が必要になります。
7人兄弟で男の兄弟は既におらず、甥姪までが相続人です。
法定相続人は、女の兄弟3人と甥姪5人の合計8人となります。甥姪は、遠方で疎遠になってる人もいます。

それぞれが戸籍謄本(これが膨大な量になる)を取り寄せ、それらをまとめ銀行に出向き・・・ようやく数百万が下せます。時間と手間がかかる作業です。

 

T伯母が保険に預けていて、遺族の手続きは楽になりました。
それを本人が承知してやったのか、誰かのアドバイスでそうしたのか、或いは、ただ単に仲良し女兄弟3人にお金を残したかっただけなのか……今となっては知る由もないです。