薬指のブログ

日々おこる出来事や想いを綴ります

「もうっ!」って言うのやめよう

母が私の家で暮らすようになり1年がたちました。母に言うと

「そんなにたった??」
「わからない、そんなにいるなんて信じられない!」

と何度も繰り返してました。

1日を過ごすのは、朝昼晩の食事をとることでリズムができています。ですが、一年とか、一ヶ月、一週間とか言われても、感覚としてピンとこないようです。暑い寒いはわかるので、季節が変わっていくのはわかると言ってます。

 

一緒に暮らし始めた当初は、母の記憶力の弱さに驚いてたけど、最近はもう慣れっこです。

例えば母は、夜寝る前に飲む「便秘の漢方薬」を、何の薬?と月に数回聞いてきます。本人はいまだに覚えることができません。

1年で30回以上も答えてたことになる。試しに私が、この漢方薬は何の薬?と聞いてみたけど、もちろん答えることはできません。

母は、割と思ったことをすぐに口にする人でしたが、老いてきてからは、頭がうまく回転しなくなったせいか喋るのが減りました。本当に静かなんですよ、一日だまーってます。昔の話なら会話はすすみます。

「思ってることをすぐに口にする」というのは、母の欠点だと思ってたけど、案外悪いことでもないと思うようになりました。

老いて一人では何もできないから、デイサービスの職員さんや私にも、
「いつもありがとう」
「すまないねえ」
と日常的にの感謝の言葉を口にします。

若い頃はそんな感じでもなかったけど、80歳あたりから、感謝やねぎらいの言葉を頻繁に使うようになりました。老いの自覚からなんでしょうか。

 

♢ ♢ ♢

 

さてタイトルの「もうっ!」て言うのやめようは、そのまんまです。

母は、予想外のことをすることがあります。日曜日に父の老人ホームの面会(予約制)に出かける時に、

「アメを車の中で食べたいってなるから、ズボンのポケットにアメを入れてね」

と言うと、ポケットにちゃんと入れてました。
でも、いつの間にかそのアメを食べてました。

出かける直前の私のチェックで、ズボンの中のアメの空袋1つ見つけ、思わず「もうっ」となりました。

私の言うことが難しかったかな。アメを入れるは出来た、だけど「車で食べるかもしれないから取っておく」のは少し高度だった?「車で食べるかもしれない」を忘れたんでしょうね。

出かける前で時間を気にしてる場合、余計に私もアワアワなります。

 

この「もうっ」てイヤな言葉ですね。

 

これを娘たちに向けて言ったら、「キッ」と睨まれるだろうな。昔の職場のパワハラ上司も、大声で「もーう!」が口癖でした。同じになりたくない。

少し前も思わず口から出たことがあって、発した自分がイヤになりました。人から言われると、イヤな感じだから、「もうっ」は使わないようにします。

 

通ってる歯科医院の長いスロープはこんなです。
ゆっくりとのぼります。