母(86歳)は現在、杖をついてやっと歩けるヨチヨチ状態です。この先、歩けなくなるのは時間の問題だと思っています。
今のうちに歯の治療をすることにしました。
母は、歯と歯の間にモノが詰まるのが嫌で、朝昼夕と毎食後に必ず歯を磨きます。手は洗わないズボラな母ですが、お口の中は積極的に綺麗にします。
うちの近所の、私がいつも通ってる歯科医院に行きました。玄関の階段の横には、スロープがありバリアフリー設計です。残念ながら車イスは置いてません。大きな病院とか内科や整形外科なら車いすがありますが、歯科となると置いてるところはないようです。
ですから、いつも家で使ってる歩行器を持っていきました。院内はかなり広いスペースだから、歩行器さえあれば何とかなりそうです。
まず、口の中全体が撮れるレントゲンを撮りました。パノラマ写真のような、横長の大きめサイズのレントゲンです。
レントゲンを見た瞬間、「うわあ!」と思わず声が出ました。
「歯の数が少ない!!」
「これが高齢者の口の中だ」
上の歯は前歯だけで奥歯はなし。下は奥歯がちゃんとありました。奥歯がないので前歯だけで噛んでます。
歯が何本あるのか、いちにいさんと数えてみると、上下で計17本?でした。うーん、20本はないね。高齢者界隈でよく言われる「8020」を思い出したので。
「8020運動」って知ってますか?「80歳になっても20本自分の歯を保とう」です。20本以上の歯があれば、食生活にほぼ満足できるらしく、歯科医師会が掲げてる目標です。
ちなみに8020運動の達成率は、
2022年は、51.6%
→半分以上いる、皆さんすごいな。
1993年は、10.9%
→ちょっとこれは低いです。この時に80歳は大正初期生まれの方です。
達成率の推移のグラフでは年々上がってました。口の中の健康は、体の健康につながるという意識が浸透してきてるのだと思います。
さて母のお口の中ですが、上の奥歯は、実は根っこが残ってる「残根」の状態でした。その残根を麻酔をかけて取りました。その日は右のみ。
なぜ奥歯の根っこが埋まってるかは、本人に聞いてもわかるはずもなく・・・虫歯になって、歯の上部が割れてそのままかしら???ありえる。
取り除いた傷跡は、糸で縫合しました。来週は左の奥歯の「残根数個」を取る予定です。
母は、歯科医師と私の会話についてこれず、途中ぼーっとして居眠りしてました。
もうね、途中からおとぼけ状態でして。
慣れないところに来ると、幼稚園児以下の3歳児くらいになります。右も左もわかりません状態になり治療は終了しました。