薬指のブログ

日々おこる出来事や想いを綴ります

不平不満を口にすること

今日は母のデイサービスの日。朝は9時前後に送迎車がきます。先方からは、時間が前後することがあるので、チャイムがなって出てきていいですよ、と言われてます。ですが最近は気候も良いので、5分前くらいに庭の花を見ながら早目に待っています。

何せ足が思うように動かないので、母の動作はゆっくりと亀のよう。相当スローペースで、思った以上に時間がかかります。余裕を持っての行動です。

門の脇に立って待ってると、母は、

「あーあっ、早く出た時に限って迎えがこん(来ない)、なしやか(なぜかな)」と不満顔。

時計を見たら、ちょうど9時でした。立ってたのは3分くらい。母が立ったままで待つのは体がきついですね。私は、

「今が9時だから、もう少し待とう」と言い、レンガ製の四角の花台に母を座らせました。それからものの3分もしないうちに、送迎車はやってきました。

母の言う、
「待ってる時に限って人がこない」は誰でも思わず言ってしまうことですね。

そもそも、少しくらい待っても構わない前提の行動だから、私なんかはそこで待つことになっても何も思うことはないし、何かを言うこともありません。母がぐちぐちと文句を言うのは、高齢であまり状況把握ができないせいもあるのかも。動作が遅いので早めの行動をしてるなんて、本人がわかってないのかもしれません。

そうだとしても、その時の気持ちをあっさりと口に出すのが昔のまま。
わざわざ口に出さなければいいのに、と思います。
認知症になって、日常のあらゆることが出来なくなり記憶力もさっぱりなのに、不平不満を口にする性質は変わらないようです。

 

不平不満を誰かが口にした途端、その場が嫌な空気になることがあります。

若い頃、私の実家ではそんなことが頻繁にありました。特に家族で出かけた時、いや日常的に。
遠距離ドライブで帰りに渋滞に巻き込まれた時、家族旅行に出かけた時。
誰かの不平不満の一言で、その場の空気が変わりました。

なんで毎回こんなんなるん、、結局いつも言い合いするよね、
と私は幼いながら思ってました。

そんな生育環境でしたが、大人になり、友人、職場、家族との間でも、言葉に出す必要のないことは、できるだけ黙るようになりました。

余計なことを口走った途端、何か大切なものを失ってしまうような感覚に陥るのですよ。うっかり言ってしまった時は、たいてい後悔しています。言葉を拾い集めて回収したいって思いますもの。自らが崖から転がり落ちるような感覚にもなります。

幼い頃の家族間の体験からかな・・・あのころの残念な日常の体験を、反面教師にしてるのかも知れません。

注)不平不満と意見は違う。職場でもどこでも、自分の意見は言う主義です。

 

今日は、母のちょっとした言動から(よく考えると普通の言動)、芋づる式に過去を思い出してしまいました。気分転換に好きなお菓子を買って食べました。

大好きなお菓子のフロランタン

千鳥屋さんのチョコ菓子「アルペン」美味しいかな?