薬指のブログ

日々おこる出来事や想いを綴ります

夜のご登場

母が寝たあとの夜21時以降は、テレビの音からも開放されるホッとしたひとときです。夫が帰宅する時間でもあります。

この頃私は、朝夕のニュース以外はテレビをすっかり見なくなったから、シーンとした空間で、読書をしたりスマホを見たりしてます。

2階の寝室にあがるのはいつも23時くらい。最近では母の見守りも兼ねて、できるだけその時間までは1階にいるようにしています。

 

そんなある日、とっくに寝てるとばかり思ってた母が、歩行器を押しながらリビングに入ってきました。顔をゆがめながら一言、

「寝れんの、、なんか寝れんのよぉー」

私が「毛布暑くない?」と聞くと、「あらあ、そうかも」と言うから、すぐに綿の毛布を出しました。

前日が寒かったから、母が押入れから毛布を出してました。まだその毛布は暑いよと言ったけど、これでいいからと言いました。でもさすがに、冬用のあったか毛布だと熱がこもって暑いのですね。肌にジガジガとしますし。
綿毛布に替えたあとは、ちゃんと寝れたようでした。

 

昨夜のこと。またもや23時頃に母がリビングにご登場。母はいつも、音もたてずにそーっと静かに入ってきます。振り向くといるから、ちょっと不気味。

「どしたん?」と尋ねると、

「かゆいから寝れん、」と母。

膝下がカサついて、寝てるうちに熱がこもり、痒みで目が覚めたみたいです。二人してせっせといつものクリームを塗り込みました。
これでいいかな……安心した母は自分の部屋に戻り寝ました。

母が夜遅くにリビングに登場すると、いつもドキッとします。寝とぼけた感じで、どうしたかなと心配になりますが、話すとまともなので安堵します。

やはりですね、この先にどんな風に認知症が進むのかとか、そのうち認知の周辺症状が現れ、ワケのわからないことを言うのでは、といつも心配なのです。一風変わった発言をした時は、あれっ?と思いますね。考えすぎかしら。

特に「さあ、寝たよ」と安心した後に母が現れると、昼間よりも心理的負担が大きいと感じます。寝る前に、ヒヤリとしたくないのですよね。