ソファに座りこんな本が置いてたら、ドキリとしますよね?
でも大丈夫。カバーはつけてます。
読むときも、母のいない場所で読みますよ。
精神科医 益田裕介著「親を憎むのをやめる方法」
益田医師は、Youtubeをされています。動画は毎日更新されていて、見るのは全く追いついてませんが、一旦視聴しだすと、私はズブズブと沼にはまったように見てしまいます。
タイトルが強烈ですね、何が書かれてるのかとずっと気になってました。
「何らかの問題でメンタルクリニックや精神科を訪れたとして、最初の数回で治療を行うこと」を本の中で再現しようとした一冊
ということです。だとすればすごいですね。
序 親子トラウマを乗り越える鍵
1.親子とは何か
2.なぜ親子に問題が起きるのか
3.親はどんな人物で、どんな問題があるのかを知る
4.どんな未来を選択するか
終 より深い学びのために 診療室で起こる治療のプロセス
心身の不調を訴え精神科を受診する人の中には、親との関係が起因していることが多いそうです。本人も気が付いておらず、時間をかけて治療をしていきます。それには、まず親がどのような人物なのかを、客観的に知ることからだと書かれています。
読んでると、次々となるほどと思うことが出てきて、本当に勉強になります。知らないこともたくさんありました。
本の一番最終の
終「より深い学びのために 診療室で起こる治療のプロセス」
このような内容は初めて読みました。診察室での様子は興味深いです。
親に対し、ネガティブではない平坦な感情をもつ為の、学びの書だと思いました。とても良い本でした。
ここからは、少し私のことを書いてみます。
夫婦ゲンカやいさかいの多い家庭で育った私は、両親への嫌な気持ちが消えることはありませんでした。当時はただただ呆れて、冷ややかな目で親を見てました。
でも私なりに、かなり前に消化できています。生育の過程で、変わった風景を見ながら育った、今ではそんな認識です。
私は親(親族も)のことを、生育歴や時代の背景も一緒に考えていました。昔から私は、親を客観的な目線で見ていたということです。若い頃、仲の良い友人と、親のこと、親族のことを話すことが多くあり、早くから外に向け吐き出していました。
親たちは兄弟が多く、比べられながら育ち、さほど大切には扱われず雑に育ってると思います。親族らを見ても、言いたい放題なのでわかります。年長者の意見は聞くものだという押し付け、命令が当たり前の時代で育ちました。大人の言動や振る舞いが、子どもへ影響することなど、考えたこともないと思います。
母は何故あんなに人のことを悪く言うのだろう?・・・親族からの圧が大変なのか。
あの時の言動は、年齢の割には子どもっぽかったな・・・実は独りよがりの世間知らずの人なのかも、などと勝手に評価してました。
しかしですね、昔の人の情報元は、親か親族か近くの他人からのみだったので、それも仕方なかったのかな、とも思います。今と比べ情報の少ない分、自分の頭でじっくり考える習慣もなかったと思います。
親世代(父93母85)は、狭い世界の中で生き、平凡で未熟な人たちという考えに至ると、おのずと、親と過ごして嫌な気分だった過去は、どうでもいいと思うようになりました。
私の場合、”親のことを憎む”とまではなってません。両親は一人ずつなら善人でまともですからね。
以上が、私の親に対する思いです。お読みいただきありがとうございました。