このところ天気がすぐれないせいか、私の体もなんとなくダルいんです。そんな中、母のみるテレビの大音量から逃れながら、スルスルと長編の本を読みました。
「沈黙のひと」 小池真理子 著
小池さんのお父さまがモデルとなってますが、あくまでもフィクションの物語です。お父さまのことは小池さんのエッセイで知り、興味を持ち読みました。
パーキンソン病のなんと残酷なことよ。登場人物のそれぞれがつぶさに描かれていて、心打たれました。いくつかの家族の、貴い日常を垣間見たようでした。
私は人の人生をたどるお話が好きです。その方が、有名だろうと無名であろうと、そんなことは関係ない。ごく普通の人の日常であっても、何かしら感じるものがあり、思わず引き込まれることがあります。
何ものでもない誰かの日常を知る。
これってブログもそうですね。
日々の体験、仕事でのこと、介護が大変なこと。それぞれが自分のことを思いのままに書いてる。それを私はいつも、どうなるかと心配しながら、なるほどと参考にしながら、いいなと思いながら読んでいます。
みんなのそれらを励みに、今日も私は、一日一日をこなしていくのです。
今更ながら当たり前ですが、本・映画やネットがあり、家に居ながらにして、色んなことに触れることができる。現代人の特権ですよ、なんて豊かなのでしょう。
皆さまの日常が、平和で、より良いものでありますよう願います。