昨日は実家に行き、まだ置いたままにしてる母の荷物をごっそりと持ち帰りました。古いバック・スカーフ・風呂敷などタンスの引き出しにあるものいっさいがっさいを、丸っと根こそぎすべて紙袋に放り入れ、引き出しを空っぽにしました。母の目の前でいるものといらないものを分けようとしても、「あれいる、これもまだ使う」ばかりなので、とりあえず私の自宅に持ち帰り、足の悪い母があがって来れない２階で仕分けをするつもりでした。
私がどんどん袋に小物を入れるのを心配そうに見てる母。「それいる、捨てんで」をずっと横で言ってました。私は「うん全部持って帰ろう！」って返事しました。
兄から、洗面所の引出しにある化粧品をどうにかしてと言われたので、それも丸っと持ち帰り。母は「それ、いるいる」とすかさず言ってました。
ホントにこんな時、目ざといというか・・・
日頃のぼんやりが嘘のように、母は私たちの行動を見張るのですよ。捨てさせまいとしてるのです。私は、「捨てよう」なんて言葉は一言も使わないでおきました。
すぐに和箪笥のすべてのものがなくなりました。
「空っぽだからね」と兄に伝えると、すかさず兄は、
「タンス捨てていいやか？」
私は母に聞こえないよう、
「いいと思うよ」と小声で言いました。
前回も父の洋服ダンスをすべて空っぽにしたら、兄は期待通り粗大ゴミに出しましたから、そのうち和ダンスも処分すると思います。古い必要のないタンスは早めに処分がいいと思います。
＜ヤマボウシ＞
作業を終え、夕方家に到着。
母の目を盗み、仕分けしたい荷物をさっさと２階にあげました。風呂敷とか、スカーフとか、その他にポーチ、ハンカチ、巾着袋・・・何故こんなにある？というくらいあります。適当に選びあとはすべて廃棄。残った小物を、母の部屋へ紙袋に入れ持っていきました。
かろうじて処分を免れた小物を母は見ようともせず、小物の存在はもう忘れてるようでした。母は認知症。記憶力が衰えてるから、やり方ひとつで仕分けや断捨離はうまくいくものです。目の前で捨てると本人のショックが大きいのでやらない方がいいようです。「なんで捨てたん」と本人がいつまでも恨むより（そういうことは覚えてる）、わからないよう（騙すように）処分する方が幸せではないかな。
それと、引き出しの中の写真や古いアルバムを、母は「いやだ、いらん」とか言ってたけど、写真は捨てない方がいいと持ち帰りました。見ると、結構いい写真があったのです。特にナンとか老人大学に参加した時の写真で、上半身が真正面の、とってもいい感じで写っているのがありました。
私は「うわあ、この写真、美女～」と絶賛すると、母はにっこり。レンガの壁をバックに、洋服も良いものを着た２Ｌサイズの写真でした。撮影が上手な方が写したようです。
私は「これいいね、いいねぇ・・・」と何度もつぶやきながら、心の中で「これにしよう…」決めました。母７１歳の写真。決まりです。
イエイの美しいの、見つかりました。
おまけ
母１９歳 昭和っぽさ満載、「マチコ巻き…」らしい。
