先日、お隣の市の図書館まで行き本を借りました。といっても近いのですけどね。そこでの利用は初めてなので、カードを作成することからでした。福岡都市圏17市町の域内だと、どの図書館でも利用することができます。
借りたのは、
「ボケ日和」 長谷川嘉哉 著
長谷川さんは、認知症専門医です。Youtubeで「長谷川嘉哉チャンネル 転ばぬ先の知恵」を開設されています。
ある日Youtubeを見ていた時、おススメで出てきたのが
あなたも使っていませんか?
「○○」という言葉を使うようになったら認知症の初期症状かも
~認知症専門医・長谷川嘉哉
の動画です。
これを見て「うちの母のことだ!」と叫びそうになりました。父もそうです。運転免許返納の時にはそんな風でしたから。
その動画を見て以来、興味深く視聴しています。動画は、エピソードを交えながらの話なのでとても面白いです。認識できていなかったことも多く大変勉強になります。その長谷川さんが書かれた本です。
「ボケ日和」は、老年期の人の一生が、春、夏、秋、冬とわけて書かれています。
第一章 ちょっと変な春【認知症予備軍】
第二章 かなり不安な夏【初期・軽度】
第三章 困惑の秋【中期・中等度】
第四章 決断の冬【末期・重度】
秋は、実際に経験したことがないと知らないことです。「通帳を盗られた」「家に帰りたい」は、家にいた私の祖母がよく言っていたので知ってる行動です。その行動の意味と上手な対処の仕方を教えてくれます。
特に冬については、知って良かったと思いました。人生の終幕を迎える時の話で、それが訪れた時、どのように考えたらよいのかを医師の立場で示しています。また、人の穏やかな最期は、どのように訪れるのかも教えてくれます。医療現場や介護のプロでは当たり前のことであっても、一般の私たちは知らないことが多いですね。特に認知がすすんだ人の場合、本人の意思確認が難しいので、子である私たちが様々な判断をすることになります。人の終末期をきちんと知ることは大事なことだと思います。
とても読みやすい本です。おすすめです。
長谷川嘉哉チャンネル
「○○」という言葉を使うようになったら認知症の初期症状かも