薬指のブログ

日々おこる出来事や想いを綴ります

両親の「介護認定の訪問調査」と私の思い

先日、両親の「介護認定の訪問調査」がありましたので、私も実家に行き同席しました。

役所から調査員1名と担当のケアマネージャー1名の計2名が自宅に来ました。調査員の方が、実際に生活をしている自宅にきてくれるのは本当によいしくみです。前回受けたのは1年前ですので、1年ごとの更新ということです。昨年の今頃を思い返すと、二人とも着実に認知は進んでいるように思います。

今は誰と暮らしていますか?についての父の答えは、

「夫婦2人。・・・・・・それと孫です。」

お料理は誰が作りますか?には、

「家内が作ります。」でした。

実際は「夫婦2人と息子で暮らしている。」「料理は息子が作っている。」です。父は数年前の記憶を言っているようでした。孫は3月まで一緒に生活していたのでそれを言っているのか、自分の息子を孫だと思っているのかどちらかはわかりません。あと、自分の名前は言えましたが、年齢は言えませんでした。(父は92歳)

母は、おおむね質問になんでも答えることができました。でも自分の年齢(母は84歳)を間違えてました。母について心配なことは、「私は何もできないの」と泣いたりすること。それと、昔の記憶が事実と違うことになっていることです。話をしていると、勘違いがあったり、被害妄想的な発言をすることがあり驚きます。そんなことも調査員の方に伝えました。

両親はついこの間まで、老人会のグラウンドゴルフに行っていましたが、辞めてしまいました。母が行かなくなったところ、父も行かないと言い出しやめたそうです。数年前に辞めたスイミングもそうでした。二人はワンセットなんです。二人が特に仲睦まじいという印象を私は持っていないのですが、お互い長く一緒にいる相棒だから、なくてはならない存在なのでしょう。

二人が老人会にも行かず日中時間を持て余しているので、デイサービスに行けば気分も変わり良いのではという話になりました。「行ってくれたらいいのだけど」と兄も言います。ケアマネさんがこれからいくつか探してくれるそうです。

実家を訪問したとき私がまずするのは、ほうきで玄関を掃くこと。汚れているのはいつものことです。そして何足も出ている靴がすべて反対向き。それも向きを変えます。

元々私は、両親、兄、私の4人家族の一員だったけど、私以外の3人が、今こうして一緒に暮らしているのが、なんだか不思議だなと思ったりします。
両親とそれを世話する兄が、この先どんな風になっていくのか心配で不安ですし、想像もつかないです。私は、なんとも言えない感情になりながら、ただただ玄関を掃除するしかありませんでした。