薬指のブログ

日々おこる出来事や想いを綴ります

両親、デイサービスに通いはじめる

昨日、スマホに母から着信がありました。普段あまり電話などしてこない母ですから、かかると何事かと慌てて電話に出ます。

「あのね、もうお母さん全然だめなの。もう、わからなくなったんよ。」

あれあれ、ちょっと泣きが入っていますね。

若い頃の母は、自分に自信満々でした。でも、高齢になり物忘れを自覚しはじめたころから、気弱なメソメソおばあさんになってしまいました。母はこんな性格だったかなと思うし、老いたことで現れた一面なのかと不思議な気持ちで見ています。

母は、私が土日に実家に泊まりに来れるのかと聞いてきました。土日は同居の兄が不在です。私が滞在することは決まっているよ、と伝えると「そうねえ、悪いねえ」と母は安心したようでした。認知が進み、物忘れが増え、本人も不安な気持ちの毎日なのでしょう。もっとも母以上に父の認知が進んでいて、「お父さんをしっかり見なきゃ」と傍らで世話を焼く日々です。

 

本日午後実家に到着しました。神社の桜がお出迎えです。

先日から、両親はデイサービスに通うようになりました。火曜、金曜の週2回。朝は9時半にお迎えの車が来て、帰りは16時半くらいになるそうです。体力の有り余っている父には良いことだと思います。

どんな様子か聞くと、母は嬉しそうに、
「お父さんが人気者なんよ。」というのです。
母が、「お父さん、お父さん」と気にして世話を焼くので、他の利用者さん達も「おとうさん、おとうさん」と呼び始めたらしいのです。父は母以外は誰とも話をせず(まともな会話はもうできない)、ピッタリと母にくっついているので、余計に「お父さん」と声をかけられるらしい。

元来父は人見知りで、口下手。人から声をかけられると、適当にニコリと笑って済ませる癖があります。おばあさん達から声をかけられ、ホヤりと笑う父の姿が目に浮かびました。母によると、父はまんざらでもない様子・・・だそうです。モテキ到来?笑ってしまいました。

今度のデイサービスが楽しく、長く行けるといいなと思います。