薬指のブログ

日々おこる出来事や想いを綴ります

良い面、わるい面を受け入れる

うちの家は、住宅街の中の大きな外周道路沿いにあります。家の前には歩道があり、その向こうに沢山の車が往来する道路、道路の外側にはそよそよと揺れる竹林があります。

ここがとても快適だと気が付いたのは、住み始めてからでした。両隣に家はありますが、前方にはあるのは道路とその向こうの竹林。うちには、「お向かいさん」がいないではありませんか。

もしもお向かいに家があったら、家の数だけ人の目もあり、会うとご挨拶もあり、人や車の出入りがいつも視界に入ってしまいます。それら一切がないのだから、こんなに気楽なことはありません。

家を購入する時、適当に選んだところが、大きな通り沿いのこの土地でした。時は1990年代終わり。人気の場所だったこともあり、家を求めても抽選でした。抽選の日、商店街の福引の時によく使うカラカラ回る抽選器が、うちの「2番」を出した時は、本当にビックリしました。倍率は5倍。それより前の売り出しの時では、倍率が20倍のところもあったそうです。

住み始めてから竹林で良かったと思ったのですが、暫くして困ったことに気が付きました。雨が降った時です。昨日などは、一日中強い雨が降りましたが風もありました。そういう時、道路向こうの竹林の葉が飛来してうちにやってくるのです。特にひどいのは台風の時です。台風が過ぎた後は、道路や家の駐車場などそこら中に葉っぱが落ちます。その葉は、そこに住む私たちが片付けるしかありません。車にも沢山くっついて、仕事に急いで出かける朝は大変です。

あの竹林の土地の所有者は誰なんだろうといつも家で話題になりますが、私たちが移り住む以前からあるものなのでとやかくは言えません。

竹林の葉っぱでどんなに道路を散らかされても、生活の精神衛生上の気楽さをもたらしてくれているし、受け入れるしかありません。ついでに言うと、道路沿いで頻繁に往来する車で騒音がうるさいこと、ウォーキングなど通行人が多いことも、人目があり防犯上の安全を得ているので良いことだと思っています。何事にも良い面わるい面があります。

今日は一日晴れたので、葉っぱが乾いて掃除がしやすそうです。今から片づけをしようと思います。

これが「竹林」、うちのお向かいさんです。

こちらが竹の葉っぱ。この量は大したことないです。

竹の葉なのか、笹の葉なのかはわかりません。

 

「真実の木」ドラセナマジナータの植え替え

4月5月は、寒くも暑くもなく、観葉植物の植え替えに適している季節です。

ドラセナマジナータ(ドラセナコンシンネ)を植え替えることにしました。「真実の木」とも呼ばれるものです。購入して5年くらいで生育は順調です。ゆっくりと少しずつ大きくなっていて、鉢が小さく感じるようになったので植え替えの時期です。

屋外での植え替え作業です。残念なことに作業前の画像をとるのを忘れました。

引き抜いたのがこちらです。見ての通り、根がぐるぐるっと巻いていて鉢にいっぱいでした。こういう時は、剪定はさみで根を切って減らします。そして、ひと回り大きな鉢に植えます。

 

最近新しく購入した2鉢も鉢に植え替えることにします。
右が「フィカス」左は「ドラセナサンデリー」です。ドラセナ系は二つ目です。

3つとも植え替え完了。

以前もドラセナマジナータを持っていましたが、枯れてしまいました。背丈くらいに育ち大好きだったのに残念でした。

調べると、ドラセナは沢山種類があるようですね。縁に赤や黄色のラインが入っているのもあるようで、他にも見つけたら育ててみたいです。

ドラセナマジナータ2週間後の姿。根をたくさん整理し心配していましたが、元気です。

なんの話も笑いにしたい

土日にまた、泊りがけで両親のところに行きました。一緒にお留守番です。私が食事の準備をし一緒に時間を過ごすだけですが、注意が必要なのは、父が一人で出かけてしまわないよう気をつけておくことです。

92歳の父は私に、「何かいるものがあれば、持って帰ってくれ」と何度も声をかけてきます。留守中の兄の部屋をあけ、大型のテレビやパソコンを指さし、

「沢山あるから、持って帰っていいよ」などと言うのです。

私は、「にいちゃんが使っているものを持って帰るなんてしない」と答えると、

「俺の服も持って帰っていいよ、もう着ない服もあるよ」と言い始めました。

それを聞いていた母が怒りだし、父に説明を始めました。

以前から父は、私が訪問する度、帰り際に家にある何かを「お土産」として持たせる人でした。果物やポカリスエットオロナミンC、飴だったこともあります。私は「ありがとう」と持ち帰っていました。認知の進んでいる父には、持って帰っていいものとダメなものの区別がつかないだけで、「何かお土産を持たせたい」という気持ちは残っているのだと思います。「いつまでも親なんだね」と母も笑い始めました。認知が進んだ頓珍漢なことをいう老人には、いいように解釈し、笑い話に持っていく方がこちらも気持ちが穏やかに過ごせます。

♢ ♢ ♢

母が麦茶を作るというので見ていると、2ℓボトルに麦茶のパックを1つ入れ水道水を注ぎ、それで出来上がりの「水道水の水出し麦茶」でした。超簡単。「水道の水は安全なのよ」といつの間にか知識の上書きがされているのにも驚きました。昔あんなに井戸水をひいきにしていた母なのに。おそらく兄に、麦茶は「水道水で水出しで作る」ときつーく指導されたのだと思います。

母は今月に入り2回、「ガスのつけっぱなし」をしたそうです。一回目はお味噌汁をあたためた火を消すのを忘れ鍋を焦がし、二回目は麦茶のやかんの火をかけたままお風呂に入ったそうです。いずれも大事には至りませんでしたが、兄は、母のガス使用を禁止しました。でも麦茶だけは作りたがると言ってましたので、麦茶の作り方を変えたようです。お茶パックの在庫がなくなれば、ペットボトルのお茶を買うみたいです。

私は滞在中、「うすーい味のカルキ臭のする麦茶」を黙って飲みました。文句なんて言えません。安全の方が大事です。「ガスは今後触ってはだめよ」と繰り返し母に伝えました。母は何度も小さくうなずいていました。

昨夜自宅に帰り私は、「老いてもなお、親は親という話」「カルキ臭のする麦茶の話」をすると、夫がゲラゲラ笑ってました。2日間の疲れも吹き飛びました。笑うっていいことです。

 

 

父の運転免許返納

今週の火曜日19日、夕方のニュースを見ていると、松永拓也さんがテレビに映りました。2019年4月19日に起きた池袋自動車暴走事故の被害者の遺族の方です。あの日から3年が立ちました。この日が事故の日で、慰霊碑を訪れているという内容でした。松永さんはどんなに辛く悲しいことでしょう。私にはひたすら手を合わせ祈ることしかできません。

乗用車を運転していた事故の加害者が、当時87歳の高齢の「イイヅカという人」だと書くと、あの事故だと思い出す方も多いのではないでしょうか。私は事故後の彼の言動に腹立たしいものを感じた一人です。

テレビで拝見した松永さんの姿が数日たっても脳裏をよぎるので、大変だった父の免許返納のことを書きます。身内の恥をさらすようでためらいますが、どなたかが参考にして下さると幸いです。

♢ ♢ ♢

2019年の話です。1930年1月生まれの父は、89歳になってもまだ車を運転していました。マニュアル車。これまでも運転をやめるよう再三家族で話をしてきました。本人の答えは、

「まだ出来る」「ないと買い物や病院に行けない」

ヒートアップしてくると、「俺の生きがいをとるのか」と怒り出す始末でした。

こんな年齢まで父親の運転を野放しにしている私たち家族は明らかに非常識です。2019年が明けた時、私は今年中に車を廃車にしようと決意していました。乗っていた軽乗用車が11年目を迎えていましたし、乗る車を本人の前からなくしてしまうのが一番だと思ったからです。

それからは月に一回くらいのペースで出向き、話し合いを繰り返しました。話を聞くうち、任意保険の加入を、来期は保険会社から断られていることが判明しました。原因はスーパーの駐車場で接触事故を起こしたからだと母が教えてくれました。任意保険が加入できない状態での車の運転など到底認めることが出来ないので、それを理由に運転をやめるよう強く迫りました。

父は定期的に受けている「認知症テスト」で合格だったとか、
「今まで長い期間無事故無違反だったので、事故を起こすことなんてない」と言い張りました。どうやら直近の接触事故は頭の中にはないようでした。そして極め付きは、

「俺に限ってそういうことはないと思う」でした。

この思考は老人特有でしょうか。それとも元々そういう人格だったのか。その自信がどこからくるのか不思議でなりません。車の運転は、気をつけていたとしても起きることです。それは誰にでも起きます。運転する以上、いつ何が起きてもおかしくないのに、「俺には起きないと思う」と繰り返すのでした。

そう言ったやり取りをしていた時に起きたのが「イイヅカという人」の事故です。あの痛ましい事故の他、頻繁に報道される高齢者の事故をあげていくと、話し合いの終盤には運転をやめることを渋々受け入れざるを得ない様子でした。今からすぐというと強く反発したので猶予期間を設けました。期限は任意保険の終了する2019年12月8日までとしました。

私は実家のことを書く「実家ノート」をつけています。廃車日を決めるというその日は、強い気持ちで挑んだ訪問でした。行く前、私はノートに「話し合って今日決めること」を箇条書きにしました。季節は秋になっていました。

11/2 話し合うこと
①車の廃車について いつ 誰がどのように 費用
②母のシルバーカー購入・・・
③スイミングはどうするか・・・
④自転車の購入は、サイクル保険は・・・

この日に、車の廃車は「12/1、日産ディーラーの担当者が取りに来てくれ、料金はかからない」とすんなり決まりました。その後の12/1日曜日、仕事が休みの私も立ち合い、車が去っていく様子を見守りました。すぐさま兄や娘達に報告しました。

この数年間はいつも心に引っかかるものがあり、テレビで高齢者の事故のニュースが流れる度に胸がドキドキしていました。報道があると、うちの親だったらどうしようと真っ先に地域を確認する自分がいました。

これでよそ様に迷惑をかけなくてすむと思うと、体の力が抜けていくようでした。

♢ ♢ ♢

免許返納に地域差など事情がありますが、歳をとったら一律に免許返納と言うのは難しい話でしょうか。

高齢になると明らかに判断力、視力、聴力、色の色別、物忘れなど随分と衰えます。ですが高齢者は自分の老いの自覚がありません。家にいて行動も狭くなり、能力の衰えを自覚する機会が少ないからだと思います。もちろん衰えには個人差がありますが、次第に出来ないことが増えていく高齢者に、車の運転の制限をかけないのはおかしいと思います。

運転免許は自ら返納される方もいれば、いつまでも運転しようとする人もいる、それが現実です。運転しようとする彼らをやめるよう説得するのは、至難の業です。対策としては、運転の引退年齢を決めるのもありだと思います。今後是非そうなって欲しいと思います。

 

小川洋子さん「遠慮深いうたた寝」「カラーひよことコーヒー豆」

今日は一日中雨でした。私は毎朝6時に起きますが、リビングのエアコンは今日もつけました。クサガメのココタも寒かろうと案じてのことです。いいえ、私が寒いからですよ。九州ですが、朝はまだ寒いのです。

そして本日はくしゃみが出る回数がいつもより多い。目もかゆい。雨の日はそうだと聞いたことがありますが、理由を知りたくてざっくり検索をかけてみました。

●雨が降ると気圧が下がり、体内のヒスタミンが増えアレルギー反応が強くなる。
●前日吸い込んだ花粉で、症状が遅れてやってきている。

このようなことが書かれていました。そうかも知れません。

♢ ♢ ♢

午前中、図書館に行き新たに本を借りてきました。元々エッセイを読むのが好きなのですが、前回もエッセイを借り、今回もエッセイです。

小川洋子さん。大好きな作家さんです。

小川さんのエッセイは初めて読みます。
午後から「カラーひよこ・・・」を読みはじめましたが、すぐに紹介したくなりました。「遠慮深い・・・」は昨年の作品、新しいです。

「カラーひよこ・・・」は、なんて可愛いんでしょう!
本棚の沢山並ぶ中から、可愛さで手に取りました。

小鳥を長年飼っていた私としては、好きなモチーフはずっと鳥。今でも小物を探す時は小鳥さんです。

エッセイも、読んでいて気持ちが穏やかになる、とても素敵な内容です。読み進めるのが楽しみです。

 

5本指ソックスのお取り扱い

夫は仕事の時は、必ず5本指ソックスをはきます。愛用していることは以前から知っていました。休日にはかないのであまり洗濯する機会がなかったのですが、4月からの同居により、毎日5本指ソックスを洗濯するようになりました。

朝洗濯をしようと一枚ずつ洗濯機に放り込んでいくと、5本指ソックスが裏返っているんです。しかも中途半端に脱いでいて、指の部分が丸まっていました。

「なんじゃこりゃ」

これでは、このまま洗濯して、このまま干したとしても、乾きません。仕方なくすべての指を表にして洗濯しました。夫が帰って来るなり私は言いました、

「靴下は表にして出してね。」

すると夫は、

「靴下は裏返しの方が、きれいに落ちるのだよ。」と。すっとぼけた顔でいうではありませんか。私は仕方なく、

「・・・ならば、裏か表のどちらかにしてね、中途半端に丸まっているのは困る。」
と言いました。それから毎日私は、5本指ソックスを裏返しで洗うことになりました。

休日に私が洗濯物をたたんでいる時に横に夫がいたので、「裏返っている5本指ソックスを表にするのはやりにくい」と呟きました。やってみると本当にひっくり返しにくいのです。その時は何も反応がありませんでした。

ここ数日、5本指ソックスが「表の状態」で脱衣かごにあるのです。最初は「まぐれ?」と思ったのですが、火曜、水曜と3足連続(昨日は途中はき替えたようで2足)表のままです。夫は手袋を外すように、先端をそーっと引っ張って脱いでいるんでしょうか。私にとってはこの方が都合がいいので、これで定着してくれたらと思っています。

私たち夫婦は別居期間が長い為、お互いが知らないことが多いです。大抵のことは「へえーそうなんだね」とそれほど驚くことはありません。半袖のポロシャツが20枚近くあっても、ゴルフの度に買うとそうなったとか言ってますし、それ自体は呆れますがあまり細かく言うことはなく、仕方のないことと済ませています。

4月から一緒に生活するあたり、少々の事前の「打ち合わせ、すり合わせ」をしました。洗濯後の衣類の置き方、アイロン済制服の置く位置、お風呂に関すること、朝食の時間など。一緒に暮らすのだからルールも確認しておきたいし、なにより気持ちよく生活したいからです。

むしろ夫の方が、ものの管理など以前と少し違うところに戸惑っているかもしれません。はさみやホッチキスなどの「定置管理」です。事務用品に限ったものしかしていませんが、名称を書きそこに置くように促しています。「使ったものは決められた場所に戻す」を繰り返せば、散らかることはなく、探すことはしなくいいのです。職場でやっていて良かったので自分の家でもやっています。これは慣れると快適です。幸い夫はきれい好き。会社では書類をいつも整理整頓してると言ってるくらいなので、定置管理もすぐに慣れてくれると思います

今のところ大きく困ったことはなく、それなりの穏やかな生活が送れていることに感謝しかありません。

 

西洋オダマキが咲きました

私の大好きな花、西洋オダマキが今年も咲きました。丈夫な宿根草です。毎年春になるとグングン茎が伸びてきて、あっという間に花を咲かせてくれます。

今年は小さな葉っぱの時から写真を撮りました。

冬の間オダマキは、地上部の葉は何もありません。でも根っこはちゃんと生きています。寒いのをじっと我慢しているかのようです。

そして桜が満開の頃、3月中旬くらいから目に見えて変化が出てきます。
3月28日 わずか直径1センチくらいの葉っぱです。葉の色も、まだ少し紫がかっています。

暖かくなるにつれ、急激に葉と茎が伸びていきます。

4月11日 わずか2週間で葉が青々となり、楕円形のコロリンとした可愛い蕾までつけました。

4月19日 前回の撮影から一週間ちょっとたちました。
今朝見るとほとんど開花していました。


f:id:kusuriyubino:20220419155623j:image

f:id:kusuriyubino:20220419155642j:image

オダマキは、葉が動き出して開花までがとても早いです。毎年、あっと言う間に開花してしまうので、今年は気をつけて観察していました。

他に宿根草で、スズラン、シャクヤクなどもありますが、スズランが少しだけもう咲いていました。ちょっとびっくりです。宿根草は春の訪れとともに勢いよく花をつけるのですね。

♢ ♢ ♢

近所のホームセンターで、パセリとパクチーコリアンダー)を買いました。パクチーは沢山収穫したいので種をまこうと思います。パセリ、パクチーなど、癖が強いのが大好きなんです。勢いよくムシャムシャ食べます。あと小松菜も好きです、彼が。

パクチーなんて、あんな臭い草を誰が食べるのですかって???
次女宅のモルモットの「はな」♂です。沢山収穫できるといいな。