薬指のブログ

日々おこる出来事や想いを綴ります

DVD鑑賞、ダンスを踊る母の姿にクラクラなる

先日兄が、母のまだ残ってた荷物を持ってきました。

母の雑貨は、テレビ台の下の雑多なものの中にまだあったようです。母のDVD数枚と、箱入りの裁縫道具です。

 

DVDは、母の社交ダンスのものです。
「一緒に見よう!」と言っても、母が嫌がりました。なので、本人が寝たあと一人で見てみました。

○○ホテルで開催されたダンスパーティー、日時は1998年。私が見るのは初めてでした。習ったのは2年くらいといいます。当時の母は、還暦あたりの今の私くらいの年齢ですね、

 

全体的に昭和の香りのする映像だけど、平成10年です。26年前で、人も格好もどこか野暮ったさ、懐かしさがあります。写ってるのが中高年ばかりからかも。

肝心の母の踊りは、ぎこちなく、ボテボテしていて、
「こんな風に踊ってたんだ〜アハハ」
と笑えたら良かったけど、笑えなくて……固まりました。
見てはいけないものを見た気分で、軽くショックを受けました。盆踊りに近いかんじですか。この頃から足はO脚です。まあね……初心者で動きがキレキレなわけない。

還暦の頃の母の姿に、同じ年齢の私を重ねヘコむ私。私も社交ダンス踊るとこんな感じかしら……

でも姿は、たっぷり肉がついて貫禄ある昔の母です。元気よく厚かましかった昔は、こんな感じだったなーと思い出しました。

 

母は遠慮せずにスバリものを言うから、マンガの「オバタリアン」に似てると娘たちが言ってたのもこの頃です。オバタリアン知ってます?あとは「ズバリ言うわよ」のあの人にも似てたよ…

ちなみに娘たちは、おばあちゃんより、おじいちゃんのが好きとよく言ってました。うるさいこと言わず、娘たちの家来になりずっと遊んでましたから。孫は4人全員おじいさんびいきで、ほったらかしで育った兄と私にすれば、この展開は思いがけないことでした(嬉しい、笑える)。

 

母は年をとると、すっかり静かになりました。ボケてるけど、人としての基本的な部分は、今のところ乱れてないのは幸いです。もう少し認知が進み、周辺症状が出てくるあたりから大変になると思います。
穏やかに日々を過ごせても、今の母は、他人の手を借りないと生きていけません。弱者だなあとよく思います。

 

♢ ♢ ♢

 

あと持ってきたのは、かぎ針と箱に入った裁縫道具でした。早速、ソーイングボックス内を整理しました。整理というか、いらないものの破棄です。

平和的に片付ける(断捨離)には、母の目の前で決してやらないこと。2階にあがり整理しました。
ほとんどがいらないものっぽい。

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紐がどうしてこんなにある??
菓子折りの紐も保管する母。いつ使うん?

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アゴムがあった、それ以外はすべて破棄。

これだけにしました。あとは私のと一緒にします。

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出来上がり。左の小さな白は、私のソーイングボックスで、母のボックスと一つにしました。白のボックスは別の用途に使います。

 

♢ ♢ ♢

 

少しずつ片付けるのは、丁寧に作業できていいですね。

兄家族と両親が同居する前まで、母は、
「私が死んでから片付けて!」
「死ぬまでモノは捨ててはダメ」
といつも片づけを拒否してました。
さすがに「いつ死ぬの?」とは聞けず。

片づけを拒否され、いつもケンカになり、私はぶち切れながら帰宅してました。仮に母が100歳まで生きたら、私は74歳の後期高齢者目前です。その頃私が生きてるかどうかもわからないし、体が動かず片づけができないかもしれない。

片付けを先送りすると、いつか誰かが大変な作業をすることになります。後回しにせず早めが良いです。
当事者に近い私たちがやると、昔を想い出しながら、時には楽しみながらできます。