薬指のブログ

日々おこる出来事や想いを綴ります

父、里ごころがついた?

父が老人ホームに入居して一ヵ月たちました。

入居したとき、父がホームに慣れるだろうかと心配でした。慣れてもらうにはどのようにしたらよいかと担当医師に聞いたところ、面会はできるだけした方がいいとのことでした。家族が面会にくると精神的にも安定するそうです。私たちは当面、一週間に一回くらいは母を連れてホームに行くつもりでした。

最初の一回目。日曜日の午後に皆で面会に行きました。ガラス越しでしたが、少し窓を開けてもらえ、会話はスムーズにできました。といっても、認知もあり会話もそれほどすすまず、お互いを見てニタニタ笑うくらい。職員さんが手助けしてくれ、「うん」とか「ああそうやね」とかわすくらいでした。少し寒く風も吹く中、父と母は椅子に座り30分くらい面会しました。

ところがその後、兄がホームから連絡を受けました。

面会した日の夕方、父はバックに荷物をまとめ、「家に帰ります」といって非常出口付近をずっとウロウロしたそうです。非常口は常に施錠されていて、認知症の父に鍵の解除がわかるはずもなく、「父の脱走」は未遂に終わりました。そのこともあり、今後しばらく面会は控えることにしました。

母に言うとポツリと、
「里ごころがついたんかねぇ…」

そうですよね、自分の家が恋しいのだと思います。家族が会いに来ると、余計思い出しますね。
「里ごころ」なんて言葉は、久しぶりに聞きました。母らしい表現です。
入居から1ヶ月たち、面会はその時の一度きりです。

デンドロビウム

ホームからの大切な連絡は、いつも兄の携帯に入ります。

先日は、担当のケアマネさんから、「要介護認定の変更を申請したい」との連絡がありました。現在父は要介護1。必要な介護度が上がっているのです。特にデイのない日曜日にヘルパーさんの支援がもっと必要だということです。

そんなことを聞くと、どれだけ大変なのだろう、手がかかっているな、と思います。ホームの存在は本当にありがたいです。

 

今日は、オムツやトイレットペーパーが残り少ないと連絡を受けていたので、大量に買い込んでホームに行きました、母を連れて。面会はなし。
母を助手席に乗せて、新緑を眺めながらのドライブでした。

 

車の後部座席をパシャリ

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