青い葉物野菜と言えば、ほうれん草、小松菜、チンゲン菜に空心菜。数ある葉物野菜(菜っ葉)の中で、「春菊」だけはずーっと買うことがありませんでした。何せ私は昔から、春菊が苦手なのですよ、苦みがダメなんです。
子どもの頃好き嫌いはあまりなかったのですが、春菊と生牡蠣だけは食べるのが苦痛でした。父がインスタントラーメンによく春菊を入れて、スープが春菊の苦い味になりました。私は「ラーメンが台無しだ!」など思いながら仕方なく食べてました。
うちで春菊が好きと言うのは夫だけで、子ども達もあまり食べなかったこともあり、我が家の食卓からは、ずっと消えた食材でした。
夕食の献立に迷ったある日、八百屋で何となく買ってみた春菊。白和えをつくってみました。食べてみると、すんなりと食べれました。しかもすごく美味しいと思いました。
ちょっと大げさですけど、「さわやかな苦みで身震いするほど美味しい」と感じました。他の葉物にはない、独特の苦みです。半世紀以上生きてきて、私の味覚も変わったのでしょうね。感激でした。
あらためて調べると、確かに春菊は好き嫌いの分かれる野菜のようです。
苦みの原因はポリフェノール。苦みを出さないコツは加熱時間で、葉は10秒以内、茎は20~30秒以内にゆでるといいそうです。
それと、春菊は生でも食べられるそうです。加熱しないと苦みが外に出ないので食べやすくなります。
炒めても食べるのもいいですね。春菊とベーコンのソテー、中華風にんにく炒めなども、苦みを消して食べやすくできるそうです。
ほうれん草・ブロッコリー・小松菜などは、正直もう飽きてますから、これからは春菊料理のレパートリーを増やしたいです。
<白和え>