5月の連休明けから、夫の実家(広島県)の解体工事を始めました。母屋、納屋の2軒を解体し更地にする工事です。請け負った業者さんから、工事が終わるという連絡が入ったので、確認の為に現地に行ってきました。
雨が多いかもと心配していましたが、晴れの日が続いて解体工事は順調に進んだそうです。
<解体前> これは母屋、納屋は右側にあります
<解体後>
見事に何もなく、綺麗に整地されていました。
奥の草が生えてるところも敷地です。右に見えるのり面は、ここが急傾斜地区に指定されているので、20年前くらいに県が工事をしてくれました。コンクリートでがっちり固め工事をしています。その上にも、畑が広がっています。
整地された土の部分は、200坪くらいで、そのスペースに、家族が生活する母屋と納屋がありました。昔はこれに加えあと2つ小さな納屋があったのですよ。全部で納屋が3個ありました。
そのうちの一つは昔、夫が自分で少しづつ解体し、最終的には足で蹴り上げ、木製のでかいハンマーでたたき倒壊させました。そこら中が衝撃音とほこりだらけになり、幼かった子どもたちもその光景を覚えているくらいです。自分でやったので解体料はもちろんタダです。一人で壊せるくらいのものだったということでしょう。
私たちはここでは暮らさないし農家もできません。夫は親とは違う職業を選んだので、これからさき必要ではないものを数十年かけて順次処分してきました。
そしてようやく、完了することができました。夫に今の気分を聞くと、
「長年の呪縛から解放された。」
だそうです。そして、思いのほか丁寧な業者さんの仕事ぶりに安心したようでした。
♢ ♢ ♢
立会を終える頃、ご近所のエヌさんが通りました。エヌさんは86歳。旦那様を亡くして一人で暮らしておられます。片付けで私たちがせっせと荷物を運んでいるのを見て、いつも気にかけてくれていました。昨日は娘さんと一緒に農作業をしていたそうで、取れたての野菜をくださいました。
そら豆、大根
昨日は夕方には帰宅しました。夕食のとき夫が「今日は祝杯をあげる」と言いだしました。解体が無事に終わり、よほど安心したのでしょう。帰り着いたばかりで、簡単な食事しかなかったのですが、とれたての広島産そら豆をつまみにビールで乾杯しました。
解体にかかった費用は、請求書を送付してもらうことになっています。金額は後日公開します。