最近読んでいるのは、「ベスト・エッセイ2019 日本文藝家協会編」です。この本は、新聞雑誌などから発表された数多くのエッセイの中から、読み応えのあるものを精選しまとめたエッセイ集です。この１冊に、７６作品のエッセイが掲載されています。
たくさんの作家の方々の作品を読むことができます。2020年版に続き2019年版を図書館で借り、今回で2冊目です。
短いエッセイが多いので、私は色んな用事をはさみながら、ちょこちょこ読んでいます。読み終えて、思わずスマホで調べた作品を紹介します。
「身の程」吉田篤弘
すぐにネット検索したワードは、「ヤドカリ 引越し」
すっかり私の頭の中から忘れ去られてたヤドカリ。これが気になるなんて小学生の時以来です。検索すると、どこかの水族館が透明の殻に入ったヤドカリの動画を公開してるのを見ました。貝から貝へすばやく引っ越しする動画もYoutubeにありました。面白いですね～。エッセイでは、子どもの頃ヤドカリを飼っていた吉田さんが、ヤドカリが新しい貝殻にお引っ越しした瞬間を目撃したことが書かれています。
「ここがどん底」王谷 晶
王谷さんがアルバイトをしていた時の話。一緒に仕事をしていたおじさん、やくざ風の男性も出てきます。作者の王谷さんのことに興味をもちました。他の作品も読んでみようと思います。
鴻上尚史 共働きだった両親の料理
鴻上さんの「ほがらか人生相談」のファンなので、知っている内容でした。仕事で忙しい中、料理をあたふたと作る両親、それを傍らでじっと見つめる鴻上少年の姿が目に浮かびます。親が共働きだった私の環境とも重なり、共感できます。人生相談をまた読みたくなり（書籍も読んでますが）思わず記事を探しました。悩める相談者へ丁寧に解答していくさまは、読んでいて胸のすく思いです。
本をたくさん読んできた訳でもない私は、「誰の、何を読んだらいい？」と考えることから始まります。この本は、私に多くの作家さんを教えてくれます。
