薬指のブログ

日々おこる出来事や想いを綴ります

「母親になって後悔してる」オルナ・ドーナト著

昨日、新聞のテレビ欄でこのようなものを見つけて、朝から思わず涙ぐんでしまいました。こんな本があるんですね。

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イスラエルの学者が書いた本が、世界10ヶ国以上で出版され共感の声が広がっているそうです。

「母親になって後悔してる」 オルナ・ドーナト 鹿田昌美/訳

どうしてもこの本を読みたいと思い、外出先の病院での診察が終わった後、本屋で探しました。1軒目はお取り寄せと言われ、2軒目もなく、3軒目でようやく手にすることができました。

塗りつぶされた顔は、母親をやってる人ですね。目も口も表情も封じられ、自分の言葉を発することができない母親です。

学術書で翻訳の本なのでかなり読みにくいです。出生率が3のイスラエルのノンフィクションの話で、23人のインタビューも載っています。実はまだ少ししか読めていない。ゆっくりと読んでいきたいと思います。

 

NHKクローズアップ現代」を見ました。番組でアンケートを実施すると、沢山の反響があったそうです。「母親にならなければよかった」と感じている人は3人に1人だそうです。

番組にはまさに子育て真っ最中のお母さんがインタビューに出てきて、子どもにどんなことが起きても「それは母親の役割」となり背負わされて辛いと語り、社会から求められる母親像に自分自身が悩んでいるようでした。思春期の子どもさんも出てきました。お母さんの悩む姿に理解を示せるのは凄いことです。

「母親になって後悔してる」
と言っても、その事情を丁寧にさぐると、子どもを育てる上でのあらゆる問題が見えてくると思います。自身の問題と捉える人もいれば、父親の関わりがもう少しあれば、社会の価値観・意識が変わればと考える人もいます。国の制度が変わって欲しいという声もあります。「後悔してる」なんて言いたくて口にしてる訳でもなく、もがく母親がそこにいます。これからはもっと「母をやってる人たち」のことに目を向け、小さな声も拾い上げていくことは大切だと思いました。

 

番組には、作家の湊かなえさん、山崎ナオコーラさんが出演しており、両作家さんの話にも共感しました。
ご興味のある方はNHKプラスで見れますのでどうぞご覧になって下さい。期限12/20夜7:57まで。