薬指のブログ

日々おこる出来事や想いを綴ります

交通事故を悔やむ母をなだめる

私は腰痛のリハビリの為に整形外科に通う日々です。整形外科の患者は、60,70歳以上の中高年の人がとても多いです。松葉杖をつく人や、リハビリ室では首や腰のあたりを牽引してもらう人、理学療法士さんに施術してもらう人、ストレッチを熱心にやっている人もいます。

それぞれが様々な症状で、どうしてそうなったのか不明ですが、原因の一つに「老化」があると思います。50歳代後半の私の椎間板ヘルニアだって「老化現象ですね」と言われるのですから。

 

ふと、実家の母を思いました。
母は20年前、交差点を自転車で横断中に右折車にはねられました。腰を強打しそれ以降ずっと整形外科に通っています。治療は、痛み止めの薬と湿布薬、それと週一回は痛み止めの注射を打ちにいっています。腰の痛みが治るということなく現在に至っています。

もともとO脚の母でした。60歳手前くらいから体重が増え始め、最大で、標準体重のプラス15キロ~20キロくらいだったと思います。体重の重みでO脚はさらに広がり、かなりの「がに股」になってしまいました。このがに股も腰に負担をかけていると思います。

 

最近母は「腰が痛い痛い」と眉間にしわを寄せながら言うことが増えました。以前よりも痛い様子です。その度に「あの時に交通事故にあったから、あれさえなければ・・・」と悔やみます。

もちろん交通事故の影響はあると思いますが、老化もあると思います。O脚と骨粗しょう症だってあります。交通事故では怖く辛い思いをしましたが、過去の事故ばかりを思い出し、痛い思いをしたと嘆いてばかりでは、母の気持ちはより一層深く沈んでいくような気がします。よくないです。

私は「84歳にもなってるから、半分は老化現象だよ」「高齢者はみなそうなっていくよ。」と言うようにしています。母は「あーそれもあるね」と言います。

母の今の体では、もう散歩やストレッチなどはできなくなりました。交通事故という過去を悔やむことばかりにならぬよう、よく対話し老いを受け入れるように促すしかないようです。

 

<ユリオプステージー 秋から春にかけて咲きます>