薬指のブログ

日々おこる出来事や想いを綴ります

旧伊藤伝右衛門邸に行きました

伊藤伝右衛門邸は、福岡県筑豊の炭鉱王・伊藤伝右衛門の本邸として、明治後期から昭和初期にかけて、増改築を重ね建造された近代和風の住宅です。歌人柳原白蓮が、伊藤伝右衛門と10年間結婚生活を送った場所でもあります。

敷地面積 約7570㎡(約2300坪)
建物延床面積 約1020㎡(300坪)
国の指定重要文化財(建造物)、国指定名勝(庭園)

平成18年(2006)2月に飯塚市の所有になり一般公開されました。

以前から行きたいと思っていたのですが、ようやく行くことができました。
想像以上に良かったです。

応接間 窓の上にはステンドグラスがあります 

書斎

中庭を望む

 

食堂

台所

洗面室

畳廊下

 

伊藤伝右衛門は貧しい生まれでしたが、のちに「筑紫の炭鉱王」と呼ばれるまでに事業を繁栄させます。妻に先立たれたあと、華族出身の柳原燁子(のちの柳原白蓮)と再婚することになります。白蓮大正天皇のいとこにあたるそうです。

伝右衛門は白蓮を迎え入れる為に、屋敷の改築を行いました。内部は京都から宮大工を呼び、細やかで美しい技法に満ちています。2階に白蓮の居室もありました。

 

伝右衛門と白蓮の結婚は、のちに破綻を迎えます。そのいきさつや新聞社への「伝右衛門への公開絶縁状」、その後の白蓮のことなど、白蓮に関連するものも展示されていました。

伝右衛門邸の建築美だけではなく、伝右衛門の成功と功績、白蓮の生きるさまにも触れることができます。時代の深みを感じられる素晴らしいところです。しばらく時間がたつのを忘れてしまいました。