映画「流浪の月」を見ました。他の方もブログにあげている方が多く、よく見られている映画です。広瀬すず、松坂桃李、横浜流星、多部未華子。どの役者さんも、子役たちも素晴らしかった。映像も良かった。
普段あまり映画館には足を運ばないのですが、誰にも邪魔されず、久しぶりにぐぐっと内容に入り込む自分がいました。
150分は長かった。私は原作を読んでいるので、ストーリーに疑問を持ちながら映像を見ることはなかったのですが、過去、現在と話が交差して進むのでわからなくなる人もいるかもしれません。ストーリーを知っているのに、どうだったっけ?とか思って(情けない)、最後の1時間は、前のめりで見ました。
♢ ♢ ♢ 以下、若干ネタバレです。
●主人公の更紗(広瀬すず)が、自由奔放な母の元で育ち、結局は伯母のところで生活することになったこと。それに加え、いとこからセクハラをされていること。
●文(松坂桃李)の知られたくないことを前半でもう少し。終盤が衝撃的なので、唐突と感じる人がいるようです。レビューもそのように書いている人がいました。
この2点をもう少し丁寧に描いてくれたらと思いました。特に家庭環境の居心地の悪さが、更紗の「家に帰りたくない」につながり、文が「誘拐事件・ロリコン」とされてしまう訳ですから。何故か描写が少ないのですよ。反対に更紗と亮(横浜流星)との話が多いですね。
2人ともに(更紗と文)人に言えないことを抱えており、「本当のこと」を説明できないから見ていて大変もどかしいです。誰でも人に言えないことはあるから辛いところです。
「人は見たいようにしか見てくれない」確か、こんなセリフがありました。人ってその通り、そうなんだ、と思います。
♢ ♢ ♢
原作の「凪良ゆう 流浪の月」をもう一度読みたくなりました。調べると近くの図書館では、9人待ちでした。きっとまた読みます。
あじさい が咲きました。