薬指のブログ

日々おこる出来事や想いを綴ります

読める本、読めない本 

「定年オヤジ改造計画」垣谷美雨 

このお話には、いやーな定年退職したオヤジが出てきます。こんなこと思う人がいるんだと呆れるような思考のオヤジです。孫の世話をせざるを得ない状況になり、少しずつまともになっていくのでしょうけど、途中で読むのをやめてしまいました。オヤジはまだいいのですが、ワンオペ育児の話が出てきて、どうもそのあたりから、私の心がざわざわとし始めました。私もワンオペだったなといつも思います。苦しさを思い出して、共感しすぎて複雑な気分になり、読むのが嫌になりました。ちょっとやめとこギブアップ。

これまでにも最後まで読めなかった本があります。中でも強く印象に残っているのが、

「放蕩記」村山由佳

この本は、作者村山さんの自伝的小説です。主人公の母親の、激しい言葉や行動に、私は驚き打ちのめされてしまいました。こんなこと言う人がいるのかと思うほどの酷い言葉の数々。読んでいると、母親のセリフがヒステリックな声になって、私の耳元に聞こえてくるのです。苦しくなって途中で読めなくなりました。顔面血だらけノックアウト。それだけこの本が、「素晴らしい作品」なのだと思います。

読めなくなった本として2冊も紹介してしまいました。心よりお詫び申し上げます。

もう1冊紹介させてください!

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「農ガール、農ライフ」 垣谷美雨

こちらは面白く最後まで読めました。主人公に頑張ってと応援したくなる本。農業のことやその実情にも踏み込んでいて、読んでて興味深かった。おすすめです。