薬指のブログ

日々おこる出来事や想いを綴ります

パートの私、試験で緊張

今週のお題「試験の思い出」

食品製造業に従事していた時のこと。1年に1回くらいの頻度で筆記試験がありました。「私らパートに何を求めるん?」という声をよそに、会社は80点未満は追試という厳しいことをしていました。試験の内容は、食品衛生に関すること、アレルギー7品目のことや手洗いのこと等々。

私のいた部署は上司が熱心で、試験前は朝礼の時に勉強会を開いていました。教本のようなものがあり、毎日10分くらい講義を受けていました。試験の内容はそこから出ますが、試験ではひっかけ問題がでるのです。まるで100点を取らせないかのように。意地悪な問題が出た時は、出題者の社員がおばちゃん達に囲まれ文句を言われて、それは笑えました。テスト作る人も慣れてない。

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試験の時は、毎回謎の緊張感に襲われ、胸がドッキドキ。小心者なんです。受ける側も慣れません。勉強していれば出来るテスト、でもしてないと点をとれないような内容でしたが、8~9割の人は合格。私も毎回合格でした。追試は、仕事中呼び出しがあり行われていました。

採点後、返却された答案用紙を、私は毎年大事にファイルに保管していました。5,6枚になっていたと思います。過去と同じ問題がでることも多かったので、試験前は目を通していました。「過去問」ですね。

その過去問、事情により会社をやめた後も、暫く捨てられずにいました。もしかしたら、もう一度この会社に勤めることになるかもと思っていたからです。私の結婚後のパートの中で、一番良い会社。商品に真面目に向き合う姿勢、素早く丁寧な作業、清潔の徹底。仕事内容も私に合っていて、人も皆良かった。昨年、もう復帰はないと思った時に、その過去問は捨てました。

試験を受けていたことは、私の忘れがたい体験です。