薬指のブログ

日々おこる出来事や想いを綴ります

義母からもらうおこづかい

f:id:kusuriyubino:20211029162033j:plain

玄関に置いている刺繍でできた絵画、義母作です。手先が器用な人だったので、老後は小さな人形製作や刺繍などの趣味に生きました。たぶん老人会の展示会用でしょう、大物の大作が多いです。田舎の実家には大きな額縁のものが数点あって、和室に飾っています。

義母は気配りのできる優しい人で、嫌なことを言われた記憶が全くありません。ほがらかで聞き上手だったので皆から好かれていました。帰省が年3回で良いとこばかりを見れたのかなと思うのですが、子供である夫や義姉から聞く”人となり”もそうなので、本当に良い方だったのだと思います。近所に仲良しさんも沢山いたようです。

私もかつての姑と同じ年齢になってきたので、見習えるところは見習いたいと思っています。と言っても、うちは娘だけなので「にっくき姑」になる機会すらありません。婿殿には、丁寧に柔らかく接していきたいと思います。

今でもよく笑い話になるのが、帰省した帰り際での駐車場での光景です。私へおこづかいを渡すのです。
数日間の滞在でも親子4人の帰省は沢山の荷物です。帰るときは、荷物に加え、米、野菜なども持って帰っていました。駐車場が少し離れているので、義母は一輪車で運んでくれました。運び終わっていざ車に乗ろうとする時、私のところにするすると近づき、ティッシュに包んだ小さな物をズボンにねじ込むのでした。「これはあなたの靴下代」と言って。「いえいえ貰えません」などと遠慮しても、出したものは絶対引っ込めない人でした。それが帰省する度のお決まりの光景になっていました。中身は大抵一万円で、二万円の時もありました。高速で何時間もかけて帰省し費用がかさむので、義母の気遣いは大変嬉しかったです。

私には嫁なる人がいませんが、結婚している娘達には、何が欲しいかを聞き食料品などをあげています。最近、訳あって何かと物入りだった長女に、”おこづかい”を渡しました。ポチ袋に入れて。
ティッシュに包んであげたら笑ったでしょうね。